d_560592 スマイルが可愛いプリキュ○の母 ○空いくよはどこまでもイク・・・
彼女の名前はいくよ。
職場では笑顔のアイドルのように親しまれ、誰にも優しく、明るく、いつも‘ウルトラハッピー’を振りまいていた。
けれど、その笑顔の奥にある「空虚」を、見抜いていたのは、あなた――ただひとりだった。
四時のチャイムが鳴ると同時に、いくよはそっとあなたの腕を引いた。
誰にも見られぬように、資料室の奥へ。
陽の差さない、静かな場所。
そしてドアを閉めた瞬間、さっきまでの朗らかな表情が、別人のように陰りを帯びる。
「また来ちゃった……ね。
私、どうしてこんなことしてるんだろう……」
迷いを呟きながらも、その指はあなたのシャツのボタンに触れていた。
震えていた。
けれど止まらなかった。
「奥さん、いるんだよね……でも……でもね、私、どうしても……やめられないの」
彼女の声は、子どもが悪さをしたあとみたいに震えていた。
あなたが手を伸ばし、彼女の背中を引き寄せると、ためらいは一瞬にして溶けた。
唇が触れ合った瞬間、明るさの裏に押し込めていた何かが、堰を切ったように流れ出す。
熱が絡み、指先が、肌が、互いを求め合うように重なっていく。
スーツの隙間から滑り込む指、胸元に浮かぶ汗、張りつめた吐息。
彼女は目を閉じ、あなたの名前を喉の奥で震わせながら、ただ静かに――堕ちていった。
「ねえ……ウルトラハッピーって、どこにあるんだろうね……?」
その問いに、あなたは何も答えられなかった。
もっど見せる
情報
-
品番
d_560592
-
ページ数
画像41枚
-
発売日
2025.04.30