d_041095 あくまでも
    
    
    
      ■作品前段■ 
オレは屋上に立っていた。
 
オレが原因の交通事故で兄さんがいなくなってから三ヶ月。
 
後悔と、兄さんと結婚したばかりの義姉さんへの後ろめたさと、オレ自身の心に嫌気がさして、いま屋上のフェンスを見上げている。
 
これを乗り越えて、ほんの一歩だけ脚を出したら、ぜーんぶ終わるんだ。
 
義姉さんだって、お荷物のオレがいなくなれば新しい幸せだって見つけられるはず。
 
そんなことを考えて屋上に佇むオレを、まさか見ているヤツがいただなんて、想像もしてなかった。
 
「あれあれ?
 
あの屋上のおに
       もっど見せる
     
    
      
      
      
      
        情報
        
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品番
            d_041095
           
          - 
            
ページ数
            
           
          - 
            
発売日
            2011.09.10